自分の中では久々のいいネタ。
CG Channelに『アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝』(原題:Uncharted: Drake's Fortune)のメイキング講演のビデオがアップされました。
このビデオは、2009年1月22日に米国のGnomon Schoolにて撮影されたもので、最近公開されました。
ビデオはこちら↓
The Making of Uncharted | CG ChannelまだPart1しか見ていないのですが、ゲーム開発におけるチーム作りについて
かなり興味深い内容だったので、ここに要点のみをまとめておこうと思います。
講演で使われたスライドの題名は、
"Working Hard and Having Fun"
how Naughty Dog made
UNCHARTED DRANKE'S FORTUNE
となっています。
No-one Only Does Management・マネジメントだけをやっている人は1人もいない
→このことがチーム文化の根幹となっている
・すべての人が直接、ゲーム開発に関わっている
→ゲームのクオリティ、面白さにフォーカスする
各人が日々きっちり同じ量の作業をこなすので
それぞれの作業にどのくらい時間がかかるか管理しなくてもよい
Give People Responsibility・各人に責任を与える
→予定を守り、良いクオリティを出すことに繋がる
実際のところ、今まで出荷予定日より遅れたことが一度もない
Open Communication・何か問題を見つけたら、即座に話し合って解決策(新しい方法)を探す
Face-to-Face Communication・メールでやり取りするよりも、一緒に画面を見て話し合うほうがより早く、より効率的
→誤解が生じるのを避けられる
・デスクで形式張らずに、問題と解決策について話し合うことで、良いプランに導くことができる
Short Meeting・公式の会議は短くするようにしている
・本当に必要な議題だけに絞る
→参加者の時間を無駄にするのを避けるため
・常に会議にはタイムリミットを設けている
Collaboration・役職に関わらず一緒に話し合う
→社内では、開発機の前に何人かが座って話し合っているのをよく見かける
例えば、リードプログラマとリードアニメーターが主人公の動きの制御について
話し合い、その結果、主人公がリアルなアニメーションで動いているときに
ボタンを押すと、瞬時にそれに応じたユーザが好む動作にうまく切り替わる
ようにできた
Cross-functional team・我々のコラボレーションのアプローチとCross-functional teamとが関連していることに気がついた
→Cross-functional
teamについては、Wikipediaを参照。(
http://en.wikipedia.org/wiki/Cross-functional_team)
Allocate work to those who are passionate about it・あることに情熱のある人たちをうまく配置して作業する
→例えば、アニメーターがプログラマの隣の席に移動して、AIでのアニメーション移行について頻繁にやり取りをして解決
Do-ocracy・組織構造の1つで、各人が役割とタスクを選び、実行していく
→例)
バーニング・マン 自然にチーム文化ができる
ジュニアクラスの人でも良い成果を出せば、どんどん責任を持たせていく
参考サイト →
http://www.communitywiki.org/en/DoOcracyChaotic / Good・ごちゃごちゃしてカオスな状態というのは、挑戦的な仕事では機能する
→形式的な承認プロセスなしに、各自がコミュニケートして、重要な事項をその場で決定する
Growing the Team・採用ポリシーはスタジオの成長にとって、非常に重要
→アンチャーテッドを開発していた3年間でチームサイズは2倍になった
採用はじっくり、注意深く行っている
我々がすばらしいと思う人だけを採用する
デジタルアーティストのマネジメント会社にいた人を社内リクルーターとして採用したので
アーティストの採用プロセスがより速く、よしスムースになった。
Part1はここまで。
Naughty Dog社でのやり方は、クリエティブなチーム作りの参考になるのではないかと思います。
posted by akiras at 15:32| 東京 ☀|
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